





東京・江東区のマンション改修。
改修前は60m2強の床面積の中に、南側のバルコニーにLDK、北側の共用廊下に面して個室2室がレイアウトされた、一般的なファミリータイプの住戸だった。
コストの制約から、間取りの大幅な変更を伴わない改修として設計した。間取りの変更を行わないことで、解体範囲を最小限にし、もともとあった床・壁・天井の下地を生かすことでコストを抑えている。
主採光面からの眺望の抜けが期待できない周辺環境であったことから、障子張りの建具を設け、拡散光を取り込みながら窓周り断熱性を改善した。寝室など一部の個室の間仕切りを透過性のある引き戸とし、壁の端部はR形状で丸みを持たせることで、障子越しの自然光を回り込ませ住戸内を満たすデザインとしている。
内装の仕上げは粗めの肌理の素材で構成し、自然光との組み合わせで様々な表情を生み出した。
住み手の個性や住戸の周辺環境といった固有の要素を、素材や造作や建具などのディテールに宿すことによって、ささやかながら強度のある計画に仕上げた。